2016年3月26日
金王桜まつりと目黒周辺
渋谷駅からほど近い金王八幡宮の末社「金王丸御影堂」の御開帳を見て、
その後お花見を兼ねて目黒周辺を回りました。
渋谷の地名の由来ともなった渋谷氏の祖が創建した金王八幡宮。
境内社に祀られた金王丸は、渋谷の姓を賜った重家の子で、
源義朝・頼朝に仕えました。
3月の最終土曜日に、毎年金王桜まつりと、金王丸御影堂の御開帳があります。
11時半から例祭が行われ、12時~2時まで御開帳されます。
鳥居と神門 | 金王丸御影堂に向かう宮司 |
金王丸御影堂前で例祭の様子 | 金王丸御影堂の御開帳 |
社殿と金王桜 | 御朱印(通常と同じ) |
御影堂の中には、金王丸が自ら彫ったと言われる像が納められています。
撮影は禁止でしたが、公式HPでも見ることが出来ます。
目力があって、小さいながらパワーを感じる木像でした。
江戸三名桜にも選ばれたという金王桜は、まだ咲き始めといったところでした。
御朱印は、通常と同じものでした。
社殿の前での宮司さんの挨拶の後、お祭りが始まる・・・という感じでしたが、
ご挨拶を聞いた後、私は目黒に向かいました。
目黒駅西口を出て、目黒川に向かって行人坂を下る途中にあるお寺です。
この道は、江戸時代から目黒不動の参詣路だったそうで、
大円寺を拠点にする修験道の行者が、この坂道を往来したことから
「行人坂」と呼ばれるようになりました。
山 門 | 本 堂 |
阿弥陀堂 | 釈迦堂 |
明和9年(1772)寺より火を発した 行人坂火事は、振袖火事・車町火事と共に 江戸三大火事と呼ばれ、 境内にある五百羅漢は 火事の犠牲者を供養するために 建てられたと言います。 また八百屋お七の恋人吉三 (出家後の名は西運)の墓があり、 阿弥陀堂にはお七地蔵も おさめられています。 |
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石仏群(五百羅漢) | |
ご本尊 御朱印 | 山の手七福神 大黒天 御朱印 |
御朱印は、本堂右手の窓口でいただきました。
目黒川を渡って、目黒不動を目ざす途中、山手通りの交差点に、
大きな鳥居が目につきます。
大鳥神社は、最古の江戸図にも記されている江戸九社の一つ。
11月に行われる酉の市も江戸で古いものと言われ、現在でも賑わいを見せます。
普段は御朱印をやっていませんが、酉の市の時だけいただけます。
この日はお参りだけさせていただきました。
鳥 居 | 拝 殿 |
大鳥神社から目黒不動に向かう途中に蟠竜寺はあります。
行人坂にあった称明院というお寺を1709年に現在地に移して改名再建されました。
こちらは、下調べしていなかったのですが、
「山の手七福神 弁財天」と看板が出ていたのでお参りさせていただきました。
こじんまりしたお寺ですが、素敵な生け花が活けてありました。
応対してくださった奥様に聞いたところ、お彼岸の名残だったようです。
毎年活けているとのことだったので、その時期に行けば見られるかと思います。
山 門 | 本 堂 |
弁天堂 | おしろい地蔵 |
ご本尊 阿弥陀如来 御朱印 | 山の手七福神 弁財天 御朱印 |
目黒不動のすぐ近くにある五百羅漢寺は、元禄8(1695)年に本所に創建されました。
開基の松雲元慶禅師は元は京都の仏工で、五百羅漢などの仏像を彫って
五代将軍綱吉から山号と寺号を賜りました。
度重なる災害により、明治42(1909)年に現在地に移転したということです。
山 門 | 本 堂 |
五百羅漢 御朱印 | 干支(申) 御朱印 |
こちらは、拝観料が必要となります。御朱印は、受付でいただきました。
五百羅漢像は、現在300余りが残っているそうです。
羅漢とは、お釈迦さまのお弟子さんのこと。
どのような徳を得たかが一体一体に添え書きされていましたが・・・
ずっと見ていくと、途中から「ネタぎれ?」と思うようなものがあったりして、
ちょっと面白いです。白澤像もあって、某地獄アニメを思い出しました。
瀧泉寺は、大銅3年(808年)に慈覚大師が開創したと言われ、
不動明王を本尊として、目黒不動尊として親しまれてきました。
江戸三十三観音、関東三十六不動霊場の札所にもなっており、
江戸五色不動の「目黒」としても知られています。
山の手七福神の恵比寿神も祀られています。
仁王門 | 大本堂 |
大日如来像 | 役行者像 |
阿弥陀堂 | 地蔵堂 |
仁王門をくぐって正面の階段を上ると大本堂です。丁度桜が咲いていました。
大本堂の裏手には大日如来像があります。
本堂にまっすぐ上る階段は男坂。本堂向かって右手から上る女坂もあり、
女坂の途中には役行者の像が祀られていました。、
御朱印は阿弥陀堂の右手にある朱印所でいただきました。
水かけ不動明王(独鈷の滝) | 江戸三十三観音 33番 御朱印 |
関東三十六不動18番 御朱印 | 山の手七福神 恵比寿 御朱印 |
男坂の左手には寺名の由来となった「独鈷の滝」があります。
江戸時代には、滝の水を浴びると病気が治るといわれていたとか。
現在は、一般の人は立ち入れませんが、
水かけ不動明王が設置してあり、水をかけながらお参りをすることが出来ます。
目黒不動尊の近くにあるたこ薬師は、インパクトのあるタコの看板が目印です。
天安2(858)年に慈覚大師による開山で、
本尊は慈覚大師自作と言われる三匹の蛸に支えられた薬師如来(秘仏)です。
徳川2代将軍秀忠の側室、お静の方が奉納したお静地蔵は、看板の下にあります。
山 門 | 本 堂 |
たこの看板とお静地蔵 | 御朱印 |
ご朱印はどこでいただけるのか、最初はわからずウロウロしてしまいましたが、
本堂内右手の引戸の中にいらっしゃるので、声をかけてみて下さい。
立ち寄り処 : 海福寺
目黒不動・五百羅漢寺の並びにある海福寺。
1658年に深川に開創したお寺で、黄檗宗(おうばくしゅう)という宗派です。
ちょっと聞きなれない宗派ですが、臨済宗・曹洞宗に次ぐ日本三禅宗の一つとのこと。
山 門 | 四足門 |
明治後期に新宿区から移建された 四足門(都文化財)などがあるお寺 ですが、御朱印は残念ながら やっていないそうです。 (庫裡で聞いて確認しました)。 |
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本 堂 |
桜はまだ咲きはじめで、
お花見スポットとして有名な目黒川沿いもあまり混雑していませんでした。
目黒不動の桜は日当たりがいいせいか、結構きれいでした。