2016年2月18日

二の午

 千束稲荷神社の初午祭は、二の午の日に行われます。
 授与所の受付は5時までで、仕事終わりで向かって何とか間に合いました。

 千束稲荷の創建は不詳ですが、寛文年間(1661~72)と推測されています。
 かつては浅草寺境内の上千束稲荷(西宮稲荷)と、
 千束稲荷の前身である下千束稲荷の二社に分かれており、
 下千束稲荷は北千束郷の氏神としてお祀りされていました。
 (上千束稲荷は現存していません)
 樋口一葉の名作「たけくらべ」の中にも千束稲荷の祭礼が登場します。

鳥 居 拝 殿
樋口一葉 文学碑  境内に並ぶ地口行灯
   
 女優 村井美樹さんの地口行灯 落語家 林家三平さんの地口行灯 
  御朱印は、拝殿右手の授与所でいただきます。
下調べした時に、「吉原神社の御朱印ももらえる」と書いていた人がいたので、お願いしてみたところ、「吉原神社の御朱印は吉原神社でもらった方がいい」と言われました。
吉原神社は場所が離れているのでので、
「間に合うでしょうか・・・」
と言ってみたら、吉原神社の分も書いて下さいました。
 初午祭 御朱印  

 境内の中にも外にも、沢山の地口行灯が並んでいました。
 行灯に明かりが灯ったところを写真に収めようという人達が
 境内で日暮れを待っていましたが、私は暗くなる前に吉原神社に回りたかったので、
 明るいうちに千束稲荷を出ました。

 吉原神社は、その名の通り、江戸時代の幕府公認の遊郭だった吉原ゆかりの神社で、
 かつて吉原遊郭に祀られていた五つの稲荷神社と
 遊郭に隣接する吉原弁財天を合祀した神社です。

鳥 居 拝 殿
授与所 御朱印 見本
境内社 お穴様 御朱印

 前述のとおり、御朱印は千束稲荷神社でいただきました。
 予想通り、吉原神社に着く頃には授与所が閉まっていました。
 吉原神社にもちゃんとした授与所があり、弁財天の御朱印もいただけるようなので、
 いずれ再訪したいと思います。
 千束稲荷神社で「判子をオマケしておきました」と言われたのですが、
 「家内安全・商売繁盛」の判を押してくれたようです(^^)

 吉原弁財天は、吉原神社から道なりに南に向かって行くと、左手に見えて来ます。
 「弁財天」という赤い旗が沢山立っているのでわかりやすいと思います。
 私が訪れたのは冬でしたが、風鈴が沢山下がっていて、
 華やかな中にも寂しいような音色がしていて、夕暮れ時は明かりも灯り、
 かつての吉原を連想させるような雰囲気のある場所でした。
 手前には関東大震災の供養塔などがあり、奥に弁財天の池と拝殿がありました。

弁財天の社頭 弁財天の拝殿
吉原名残の碑 関東大震災供養塔

 繁華街からは離れているので、ついでに行くという場所ではないと思いますが、
 吉原弁財天などは一見の価値ありだと思います。

<<前へ   次へ>>


inserted by FC2 system