2015年12月20日
京都・大阪遠征 その3
住吉大社から天王寺駅に戻り、本日の本命だった四天王寺へ向かいました。
その途中で、お昼時になりそうだったので、まずは腹ごしらえをしました。
立寄処 : あべとん
大阪に来たら、やはり粉もん・・・。ということで、調べておいたこちらのお店。
四天王寺に向かう地下通路の途中にあるのと、口コミ評価で選びました。
お客さんの半分くらいはモダン焼きを頼んでいましたが、
私はねぎ焼きの気分。味付けは、半分ずつにしてもらいました。美味しかったです☆
店舗外観 | すじコンねぎ焼(ポン酢とソースのハーフ) |
四天王寺は、日本最古の官寺。
物部守屋と蘇我馬子の合戦の折り、崇仏派の蘇我氏についた聖徳太子が
自ら四天王像を彫り、「この戦いに勝利したら、四天王を安置する寺院を建立し
人々を救済する」と誓願され、勝利の後その誓いを果すために建立された、とのこと。
大好きだった山岸涼子先生の「日出処の天子」という漫画に、
そういえばそんな場面があったとワクワクしてしまいます。
石鳥居(国重要文化財) | 西大門(極楽門) |
天王寺方面から向かうと、お寺なのに鳥居がまず見えて来ます。
四天王寺は、「大阪のお仏壇」と呼ばれて市民に親しまれているそうですが、
多くの参拝者が見られました。
西大門を左手(北側)に向かうと、納経所があります。
四天王寺は、古寺だけあって、数多くの札所を兼務しています。
御朱印は、庚申堂の分以外は、納経所で一括管理していますが、筆耕者はお一人。
番号札制度でもなく、その場で書いてもらう感じだったので、
さすがに「全部」とはいいづらく・・・。
それでも、4種類お願いして書いていただきました(^^)
納経所 | 納経所内に数多くの朱印帳有 |
四天王寺の御朱印一覧 |
お参りは、まずご本尊のある金堂へ入るため、西重門で拝観料を払います。
私が行った時は、残念ながら五重の塔は耐震補強工事中。
シートで覆われていて、姿を見ることは出来ませんでした。
その代わり、相輪(五重塔の上の飾り。お釈迦様の墓を表す部分)を
間近に見ることが出来ました。
金堂には救世観音がお祀りされており、御朱印には「大悲殿」と書かれています。
「大きなお慈悲を下さる観音様の館」という意味だそうです。
講堂には、十一面観音と阿弥陀如来が祀られています。
壁面に描かれた仏教東漸図も興味深かったです。
西重門 | 金 堂 |
講 堂 | 龍の井戸 |
五重塔の相輪 | 金堂の御朱印 |
西重門を出て、中心伽藍の外側を反時計周りに見てゆきました。
最初に見えるのが阿弥陀堂。
昭和28年に四天王寺末寺の三重県国束寺(くずかじ)の本堂を移築したもので、
本堂西側のお堂は、納骨総祭塔に納骨されるお骨を仮安置する納骨堂です。
法然上人二十五霊場の札所となっています。
阿弥陀堂に隣接しているのが万灯院。おおさか十三佛霊場の札所となっています。
紙衣仏(かみこぶつ)をお祀りしているため紙衣堂ともいいます。
病気回復に功徳があるといわれ、毎年10月10日に衣替え法要が行われます。
阿弥陀堂 | 万灯院 |
中門(仁王門) | 南鐘堂(鯨鐘楼) |
仁王門を外側から見ると、仁王像が見られます。
本来は、外側から五重塔を見られる場所ですが、
工事中のためカバーしか見えませんでした。
印象的な南鐘堂が見えてくると、正面が聖霊院(太子殿)です。
前殿には十六歳像・太子二歳像・四天王が、
円形の奥殿には太子四十九歳像(1月22日のみ公開の秘仏)が祀られています。
そのさらに背後にあるのは絵堂で、聖徳太子絵伝壁画があるそうです。
虎の門 | 前殿と奥殿 |
猫の門 | 御朱印 |
中心伽藍の壁に沿って北に向かうと、亀井不動尊と亀井堂にたどり着きます。
亀井不動尊は近畿36不動尊の第一番霊場となっており、本尊は水掛け不動尊、
左に子育地蔵尊、右に延命地蔵尊が祀られています。
亀井不動尊と亀井堂 | |
亀井不動尊 | 亀井堂 |
聖徳太子が尊いお声に呼び止められ、 亀井の井戸を覗かれると、 不動明王の姿が水面に映っていたため、 ここに不動尊を祀られたそうです。 亀井堂の中にあるのが亀の井戸で、 こちらに回向したお経木を流すのが ご供養となっています。 以前「新日本風土記」で四天王寺が 紹介されていたのを見たのですが、 亀井堂が大阪市民の先祖供養の場として 大きく取り上げられていました。 |
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御朱印 |
亀井不動尊から東大門へ向かうと、途中にいくつかの石碑が立っています。
御朱印がいただけるもので、役行者はお堂ではなく、石像になっています。
正直、写真を撮った時は、よくわからずに「多分ここ」と思って撮ったので、
不動尊像を中央にしてしまいましたが、その右側にあるのが役行者像でした。
今回いただいた4つの御朱印のうち、上の3つについては、
四天王寺の代表的なものという位置づけでいただきましたが、
この役行者の御朱印は私が好きなものということでいただきました。
役行者と言えば、神通力があったことで知られ、
小説にもよく登場したりするので、憧れのようなものがあるのです。
不動尊像(中央)と役行者像(右) | 役行者 御朱印 |
弁天堂 | 南大門 |
東大門近くにある弁天堂にお参りしてから、南大門に戻って庚申堂に向かいました。
私はたまたまこの順番で回ってしまいましたが、
ロスなく回るなら、南大門は仁王門の向かい側なので、
阿弥陀堂・万灯院の次に向かう方がよいと思います。
南大門を出て、まっすぐ2~3分歩くと右側に庚申堂があります。
庚申堂 | 三猿堂 |
堂内授与所 無地オリジナル朱印帳 | 御朱印 |
日本最初の庚申尊出現の地という庚申堂。
こちらだけ、堂内で御朱印を受けることが出来ます。
こちらには最古の三猿があるのですが、
対応してくれた住職が三猿に絡めて人の心についてお話をして下さり、
自分でも思いがけなく感動してしまいました。
ありがとうございました。
南大門から四天王寺の中に戻り、 地図を確認しながら、 御朱印の対象になっているお堂を巡りました。 布袋堂は、石鳥居と西大門の間にあります。 大阪七福神の札所にもなっており、 子育てにご利益があるとも言われているそうです。 |
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布袋堂内の布袋尊像 |
納経所をさらに北に進んでゆくと、大黒堂があります。
本尊は一体の像の正面に大黒天、左面に毘沙門天、右面に弁才天の顔を持ち、
三面大黒天と呼ばれています。
子孫繁栄・福徳智慧・商売繁盛などにご利益があるそうです。
大黒堂の隣にある英霊堂は、明治39年に建立されたときには
大釣鐘堂と呼ばれ、当時世界一大きい大梵鐘が釣られていました。
鐘は第二次大戦で供出され、その縁により戦没英霊を奉祀する英霊堂と
改名されました。
ご本尊は阿弥陀如来立像で、左右に持国天、増長天をお祀りしています。
大黒堂 | 英霊堂 |
六時礼賛堂は、昼夜6回にわたって諸礼讃をするところから名がついたそう。
薬師如来・四天王等をお祀りしています。
おもかる地蔵やおびんずる尊者像もあり、多くの人が訪れていました。
六時礼賛堂の手前に写っているのが石舞台で、国重要文化財になっています。
北鐘堂の鐘の音は遠く極楽までも響くといわれ、先祖供養のための鐘とのこと。
六時礼賛堂・石舞台(国重要文化財) | おもかる地蔵 |
おびんずる尊者 | 北鐘堂(黄鐘楼) |
四天王寺の敷地内には、他にも多くの神様が祀られているようでしたが、
今回は御朱印がもらえる場所を回って終了としました。
天王洲駅から四天王寺に向かう途中で目についた神社。
ひょっとして御朱印がもらえるかもと帰りに立ち寄ったら、ビンゴでした。
四天王寺を守るために作られた七宮の一つとのことです。
古くから大阪では「堀越さんは一生に一度の願いを聞いてくださる神さん」との
言い伝えがあるそうで、パワースポットとしても有名な場所とのことでした。
鳥居と狛犬 | 本 殿 |
太上神仙鎮宅七十二霊符尊神 | 白龍社 |
熊野第一王子之宮 | 茶臼山稲荷社 |
堀越神社 御朱印 | 熊野第一王子之宮 御朱印 |
御朱印は、堀越神社の他に、境内社の熊野第一王子之宮もいただくことが出来ます。
熊野第一王子之宮は、熊野詣の出発点とされる神社。
元は四天王寺西門鳥居近くの熊野神社に鎮座していたと伝えられていますが、
のちに堀越神社に合祀され、「熊野第一王子之宮」として現在に至るそうです。
また、鎮宅さんと呼ばれる「太上神仙鎮宅七十二霊符尊神」は、
お守りやお札の元祖の神様とのこと。
近くにあるご神木と共にパワースポットになっているようです。
京都・大阪遠征、今年はこれにて終了です。
お寺でパワーをもらった後は、京セラドームで心の洗濯をして東京に戻りました☆